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2018.1.9

Vol.05

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
tartaruga スタッフの安食と申します。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2018年、今年で私は靴作りに携わり8年になります。
その長いような短いような時間の中、
日々靴に接し、お客様に接し、セミナーや本からも学び、色々な経験をして強く感じることは、
靴作りは本当に ”奥が深い!!!!” ということです。

靴の専門学校に入りまず感動したことは、木型にパンプスのラインを描いている時のことでした。
自分なりに「こんな感じかな?」と出来上がったラインを先生にチェックしてもらうと、
ささっと先生がほんの1~2mmラインを描き変えただけで、ぐっと色っぽいデザインラインに変化したのです。
初めて靴のデザインの奥深さを感じた瞬間でした。

靴作りは、木型設計から型紙を起こし、革の裁断、製甲、底付、仕上げと、大まかに分けると6工程ですが、
さらにそれぞれの工程の中に色々な作業があり、全部で150以上の工程があると言われます。
一つ一つの工程で丁寧な作業を積み重ねることで、美しい一足の靴が出来上がります。

それぞれの工程はまた後々、ご紹介させていただきます。

私は高校卒業後、tartaruga のオーナー松本が講師を務める専門学校で靴について勉強した後、靴メーカーに就職しました。

実際靴の業界に入ってみると、同じ靴を扱っていても
・デザインに重点を置いたファッションシューズ
・履き心地に重点を置いた健康靴
の2つにきっぱりと分かれている印象が強いです。

私の勤務していたファッションシューズの大量生産のメーカーでは、納期までに計画通りの足数を上げることが第一の仕事です。
その中でいかに、厳しい検品にクリアする高い水準の物作りをするか。
各工程ごとのスペシャリストの技術の結晶である靴が、毎日毎日数百足出来上がります。
しかし数に追われる仕事・お客様の顔の見えない仕事に徐々に疑問を感じるようになりました。

理想の靴とはどんなものか?と自問自答した結果、
こだわりの詰まった靴、愛着を持って大切に履いてもらえる靴を作りたい、
本当に美しい靴を作りたい、とファッション性と履き心地の両方を追求している tartaruga に入社しました。

tartaruga で働き始めてまず感じたこと。
靴がカラフル!!

大量生産の靴メーカーでは、誰もが履きやすいブラック、ブラウン、ベージュなどのカラーがほとんどです。
しかし tartaruga では、オーナーの「ファッションを楽しんで欲しい」という遊び心満載のデザインと接客によって、お客様のオーダーもカラフルなものが多くなるのです。
写真は秋冬シーズンなので落ち着いた色味ですが、春夏物になるとさらに鮮やかになります。
tartaruga で扱っている革はオーソドックスなスムースレザー・スエードは当然のこと、
「どんな靴に仕上がるのか!?」と不安になるくらいに個性の強い革も揃っていて、作るのもワクワクします。
幅細甲低の足に合う靴、というだけでなく、デザイン性への強いこだわり・確立されたファッション哲学があるからこそ、オーナーの靴はたくさんの方から愛されるのだと感じます。

そして、tartaruga で働く先輩の職人さんの技術にも感動しました。
先輩達の仕事の丁寧さは、靴業界で働く他の方々からも高い評判を得ていますが、
毎日隣でその細やかな仕事ぶりを見ている私が一番、いかに素晴らしい職人であるかを知っています。
ここまで一足一足の作りにこだわれるのも、イージーオーダーの tartaruga ならではだと思います。

tartaruga でたくさんのお客様のお足に触れ、足は人それぞれ全く異なることを実感しました。
左右の大きさが違うのは良くあることですが、それに加えて同じ方の足でも体調や時間、季節など様々な要因によって大きく変化します。
人により異なる個性を持つ足を、大量生産の規格の靴に合わせようとすると、足のトラブルが起きる人が出てくるのも当然と言えます。

デザイン、ファッション、トレンド、技術、人間工学など、様々な要素から成り立つ靴は、この道50年のオーナーでもまだまだ難しいことがたくさんあると言うくらいです。

2018年は当コラムで、内側から見る tartaruga の靴作り&靴の奥深さをたくさん紹介していきたいと思います。
ぜひチェックして下さい。

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